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安曇野と信州の四季の自然の素晴らしさや、人気のお店を紹介しています♪ 最近はほとんど『野鳥 大好き!』ですが^^;

山岳フェスタの特別講座で山の必須知識を学ぶ <5/13編>

CATEGORY北アルプス


5月13日(土)と14日(日)の2日間、スイス村のサンモリッツで開かれていた山岳フェスタ2017に行ってきました。大ホールでは山グッズの展示販売が行われていて、多くのお客さんで賑わっていました。私も講座の聴講の合間に覗いていたら、そのたびに財布が軽くなってしまったという、と~っても”危険なゾーン”です、笑♪

中ホールではいろいろな講座が聴講できましたが、写真撮影が許された、と言うよりは禁止されなかった講座の様子を紹介します。かなり長~くなりますが、山歩き初心者の方はぜひ最後までお付き合いを、笑♪



10:30~12:00は、国内唯一の山岳気象予報専門会社ヤマテン所属の気象予報士、渡部均氏の『夏山の気象とリスクを知る~北アルプスの安全登山のために~』という講座です。

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40年前の「登山現役」の頃は気象庁のいろいろな講座に参加したり、飯田睦次郎氏を講師に招いて山の気象について講演をしていただいたり、「登山者のための気象学」や雲に関した本と首っ引きで勉強したものですが、40年も経つとそれらはほぼ頭のなかから消去されてしまっています ^^;

写真撮影はNGということでしたので、講座開始前のこんな様子だけ。

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雲と雷についての講演でしたが、雷と関係の深い積乱雲について学びました。



13:00~14:30は映画『アンナプルナ南壁7,400mの男たち』(2014/スペイン)の上映会です。アンナプルナ南壁で遭難事故が発生し、たったひとりの男を救助するために、世界10ヵ国12人のクライマーが参加した「山の友」救出作戦をインタビューを交えて振り返るドキュメンタリーです。スクリーンに映し出された彼らが口をそろえて云っていたのが『自分はヒーローなんかじゃない。ただ可能性があるからにはなんとかして山の友人を助けたかったんだ!』と。

昔の山男たちのあいだにはこんな絆があったのですが、今の日本の山ではどうなんでしょうか!?



15:15~16:30は国際山岳ガイド連盟(IFMGA)認定国際山岳ガイドの杉坂勉氏による『いざという時のための登山のセルフレスキュー術』の講座。神奈川出身の杉坂氏は安曇野市穂高に移住した、クライミング、地図読み、セルフレスキューの講師経験が豊富な方との紹介でした。

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遭難しないための事前準備として次のようなお話がありました。

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インターネットで登山届を出していても、プリントアウトした登山届を登山口で出すことも必要とおっしゃっていました。

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若い頃に身に着けた知識がほとんどでしたが、こういうのは今回初めて知ることができたので、やはり聴講してよかったと思います。

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あとはほとんど昔と変わりませんね。

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この辺は急ぎ足だったり、翌日の講座にもあるのでと割愛!

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これは非常に注意すべき点です。
というか、私が思うに、こういうことも知らずに白馬大雪渓を歩くこと自体が自殺行為です!

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中央部の人たちを大きくトリミングすると、大雪渓の真ん中で谷を見ながら座っています。
白馬大雪渓は谷ですから雪崩や落石の危険箇所なのですが、雪崩も落石もどちらも当たり前ですが下からはやってきません。
落石は上から雪の上を落ちてくるので音が吸収されて落ちてきます。ガラガラとは聞こえません。
雪崩も上から崩れて襲ってきます(子供でもわかりそうなことです)。

この2人、死にたくてここにいるとしか思えません!今の登山ブームではこんなことも知らない人が大雪渓を歩くのかと、いささか呆れてしまいました。こんなことでは遭難事故が多発するのも頷けます。登山というのは自己責任だと思うのですが、こういう人に限って遭難すると他人のせいにする傾向があるような気がします。

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この講師も、よく云われている「行きたい山と行ける山は違う」と云っていましたが、そのとおりです。この2人には大雪渓は「行けるところではなかった」のです。



次はセルフレスキューについて。

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ファーストエイドキット。
感染予防のための使い捨てゴム手袋、バンデージ(救急絆創膏)、テーピング用テープなどの紹介。

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傷口を消毒する前に水洗いするためのペットボトルの水と、スペアのキャップ。

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スペアのキャップには、入山前に1ミリくらいの穴を空けておくと、少ない量で勢い良く水が出るので効果的に洗浄できるということです。山では水は貴重品ですからね。

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まとめ

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骨折などの疑いがある時の固定するためのシーネ(添え木)、確かサムスプリントって言う名前だったかな!?

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自由に曲げたり、指用などに切って使うこともできるスグレモノだそうです。

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腕を固定するときは「指を出す」こと、「親指を上に向けて」固定しないと痛がったり、正しく骨が固定できません!

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固定するものが何もないときはTシャツのような衣類を着せて、裾を捲り上げて腕を吊り、安全ピンで上部2ヶ所を留めるとよいそうです。

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ビバークの仕方と道具の紹介。
ビバークとは「緊急露営」とでも訳せばよいでしょうか。

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ビバークのためのツェルトは日帰り山行でも必ず携行すべきアイテムです。
私も持っていたテントは友人にあげてしまったけど、テント泊の山行はいつもツェルトでした。夏山ならば、立派なテントを購入するよりもツェルトのほうが絶対おすすめです♪

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今はこんなに小さいツェルトがあると聞いてビックリ!
2人位用とはいえ、昔では考えられないコンパクトさです。
後で持たせてもらったのですが、100gほどだった気がします。
40年前に欲しかった~、笑♪

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緊急時にはよくこんなふうにツェルトを被るのですが、

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これを使うといいみたいです。

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こんな感じに、空間ができます。

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寝ちゃった~!?、笑♪

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最後はけが人の搬送に大きめのザックを使う方法です。

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50~60Lくらいでしょうか?
2尺4寸のキスリングなんて云われたら即!分かるのですがね~、笑♪

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ショルダーストラップとウェストのハーネス部を最大に伸ばします。

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上部の口を閉じて、逆さまに使います。

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担ぐ人の肩にはショルダーストラップの細い部分が当たるので、そのままでは肩に食い込んで痛いですからタオルなどを巻きつけてからテーピングテープで固定します。

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けが人を座らせて先ほどのザックを逆さまに「履かせ」ます。

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細い紐を用意しておき、

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担ぐときは、2人で支えながら担ぎます。
1人を搬送するには最低でも4~5人は必要ということでした。
つまり、2~3人なら自分たちでの搬送は諦めて救助を要請ということですね。

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先ほどの細い紐でショルダーストラップを縛って固定して搬送します。
1人が長くて10分程が限界なので、交代して担ぎ、を繰り返します。
時間がかかるようだけれど、結局はそのほうが断然搬送が早いそうです。

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昔は山登りといえば「3K」で地味な印象だったのに、いつの間にかチャラチャラした浮ついたブームに思えてなりません。メディアの責任でもあると思うけど、北アルプスの山には実力に見合っていないそんな人達が押し寄せるから、遭難事故が多発しているように思えるのです。充分にトレーニングや知識、経験を積んだ上で、さらに経験を積んだリーダーとともに挑む山だということが忘れ去られているような気がしてなりません。





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