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安曇野と信州の四季の自然の素晴らしさや、人気のお店を紹介しています♪ 最近はほとんど『野鳥 大好き!』ですが^^;

『山のパンセ』

CATEGORY北アルプス


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撮影:2018年2月9日、五龍岳





昨日の記事にちょこっと登場した『山のパンセ』の著者、串田孫一のことを…。





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串田孫一のこと

俳優、演出家としてご活躍の串田和美さんは、まつもと市民芸術館館長 兼 芸術監督として長野県でも身近な存在ですし、2011年の朝ドラ『おひさま』にもヒロインの義父役で出演していましたが、彼の父親が串田孫一(1915-2005)さんで、祖父は三菱銀行会長の串田萬蔵です。

大学教授も努めた串田孫一さんは詩人、哲学者、随筆家と、田淵行男さん並みに多彩な才能をお持ちだった方で、私は彼の山に関する本を数冊読んだだけですが、画集、小説、人生論、哲学書、翻訳など多岐にわたる著作があるようです。

先日、久しぶりに串田孫一さんの『山のパンセ』を読み返しました。若い頃には気づかなかった、野山の植物や野鳥の名前がたくさん出ていたことや、長男の和美さんの山行には普通の親なら子供の登山を心配するのに『地図を広げて一緒に浮足立っちゃう』といったくだりには笑ってしまいますが、実は不安な気持ちでいた等々。

手元にある『若き日の山』と『山の断想』も少しづつまた読み返してみようと思います。登山の経験がある方なら覚えがあると思うのですが、繰り返し山へ行くとなぜか『哲学者』になってしまいます。人から「なぜ山へ行くのか?」と尋ねられて、「そこに山があるから」という例の有名な言葉での返事は言い尽くされていますけれど、山に行く人のすべてがそれだけではないと思うのです。山を歩きながら「自分はなぜ山に登っているんだろう」と自問自答する人も多いことでしょう。

山で遭難死した方も含めて登山家の先達たちの本を読んでいると、どうして山へ登るのかという哲学的部分に必ずといっていいほど触れています。著者によってまちまちですが、読んでいて似通った思考や志向に同感したり、触発されたりを繰り返しながらも相変わらず山に向かう。そういった本は「山屋」にとっては「哲学書」でもあったように思うのです。なかでも『山のパンセ』は自分には特別な存在の「哲学書」でした。

若い頃の自分を振り返ってみても、焚き火の薄明かりに照らされた山仲間の顔を見つめながら、そんなことを夜通し語り明かしたことは何度もあります。ザイルを介して命を預けあう山仲間とは心底解り合いたいという気持ちにもなるのかもしれません。

登山は常に死と向かい合わせです。だからこそ、そこまでしてなぜ山を歩くのだろうと考えても不思議ではないはずです。苦しい思いをして頂上に立ったときの達成感や眺めが素晴らしいとかいう薄っぺらなレベルでは答えられないものが、どうやら山には潜んでいるようです(*^^*)





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