今季初見のオオミドリシジミ
CATEGORY安曇野・信州の蝶
この夏は梅雨が長引き、やっと梅雨明けになったらいきなりの猛暑連続の日々で、鳥撮りや、蝶や、野山の草花を見に行く機会がなかなかありませんでした^^; そんななかでもズクを出して(=やる気を出して、の信州弁)出かけると、今季初見のご褒美もあるようです(*^^*)
オオミドリシジミ(大緑小灰蝶)

属は違うけれどミドリシジミや、ほかに長野県で観察例のあるエゾミドリ、メスアカミドリ、クロミドリ、ヒサマツミドリ、キリシマミドリなど、似た蝶がたくさんあって悩んでしまいます^^;

裏翅は全体的に白っぽく、前後の翅に褐色と白の帯がよく目立ちます
後翅肛角の橙斑は2つに分離していて、前縁側には黒斑があって目玉模様^^

やや長めの尾状突起が可愛らしい~♪
♂なら表翅は青みがかったメタリックグリーンな青緑色なのだけれど、翅を開いてくれないかなぁ~と、じっと待ちました^^;

待てども待てども表翅を開いてくれず、従って♂♀どちらなのかわからず撃沈!(笑)

信州では里山から標高2,000m超えの山地まで広く分布しているようですが、先に類似として挙げたクロミドリシジミは長野県と安曇野市で準絶滅危惧種(NT)に指定されてしまいました。
戦争中に東京から疎開してきた山岳写真家&高山蝶の研究家であった故・田淵行男さん(安曇野市名誉市民)は、高山にも里山にも、そして里にも安曇野にはたくさんの蝶が生息する蝶の宝庫だと言うことを認識して、疎開前の東京に戻らず終戦後も安曇野に住み続けた方です。存命だった頃から安曇野の都市化を嘆いておられたくらいですから、蝶も野鳥も草花もみな以前にも増して住みにくくなった安曇野の現状を知ったらさぞかし嘆くことでしょう。
これ以上の道路や宅地などの開発は要りません!今以上の「便利さ」という名の自然破壊は本当に私たちの暮らしに必要でしょうか?安曇野市某所に現在計画中の道路を造れば5分、10分早く着く、たったそんなことが本当の便利さでしょうか?破壊された自然は何年、何十年、何百年、何千年…かけても元に戻りません。失われた自然環境絶対に元に戻らないのですから、これ以上の都市化開発という仮面を被った自然破壊は是非ともやめて欲しいものです。
撮影:2019年7月16日、長野県
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