fc2ブログ

安曇野と信州の四季の自然の素晴らしさや、人気のお店を紹介しています♪ 最近はほとんど『野鳥 大好き!』ですが^^;

安曇野にラウンドアバウト開通



■欧米諸国で積極的に導入されているラウンドアバウト

交差点での出会い頭の交通事故が後を絶たず、抜本的な対策が求められている昨今ですが、欧米諸国では安全、かつ効率的な交差点制御として、ラウンドアバウトが積極的に導入されているそうです。先日、そのラウンドアバウトが安曇野に開通したというのです。安曇野に住んでいる方々のブログを拝見していて、見学会などがあったのは知っていたのですが、さてこのラウンドアバウトとはいったい何だ?というのが、今日のテーマです。



安曇野 県内5カ所目の環状交差点 ラウンドアバウト開通
04月16日(木)信濃毎日新聞web.


 安曇野市は15日、同市豊科と堀金烏川の境の市道に整備した環状交差点「ラウンドアバウト」の開通式を現地で開いた。公募して決めた交差点名は、地名と形状を表した「本村(ほんむら)円(まどか)」。「円」と応募した穂高南小4年2組(27人)の児童も参加し、開通を祝った。

 ラウンドアバウトの整備は飯田市の2カ所、北佐久郡軽井沢町、須坂市に次いで県内5カ所目。元は変則の5差路だった。通勤時間帯は交通量が多く、高校生も自転車で通る。信号機はなく、車は徐行して進入し、時計回りに走る。道路の左端には、車と同様に時計回りに進むよう自転車を誘導する青い路面標示を描いた。ラウンドアバウトを含む約370メートル区間の事業費は約2億5900万円。

(→この記事の続きはこちらから)




安曇野市の公式サイトに、上空から撮影された写真がありましたので転載しますが、最初にこの写真を見た時に正直言ってがっかりさせられました。理由は一番最後にさせていただきます。着工前の様子は、Yahoo!やGoogleの地図を写真に切り替えても見ることができます。いずれ更新されるでしょうから、念のためハードコピーしておきました。


kansei2.jpg
(C)安曇野市公式サイト


RABseibi261018.jpg
工事の状況(平成26年10月18日現在)/(C)安曇野市公式サイト


001_201504161526354f1.jpg
Yahoo! MAPより



堀金と南豊科の地区堺に出来たということですので調べてみたら、この道は松本から堀金に向かうときや、「一葉」で蕎麦を食べた後などで堀金道の駅に向かう時によく通っている道ではありませんか。もちろん、これからも利用するつもりですから、その時に、いきなり???とフリーズしてしまわないように(笑)、ちょっとラウンドアバウトについて調べてみました。



■「ラウンドアバウト」って、どんな交差点なの?

円形交差点の一種で、欧米で普及している信号のいらないロータリー式の交差点のことで、多方面から交差点に入ってくる車をスムーズに流すという目的があります。中央の円形地帯に沿った環状道路(ロータリー)を車両が時計回りに進み、目的の道路へ抜け出る方式です。


TraficCircle-CaseLockUp.jpg
(C)http://www.genv.nagoya-u.ac.jp/




■ラウンドアバウト方式のルールは、とてもシンプル

Japan_road_sign_326-10.png
右回り通行(327の10)
(C)Wikipedia


『右から入ってくる車優先』ということだけです。信号機はありませんから、徐行して、環状道路内の右から走ってくる車がなければ、そのまま車は交差点で左折して環状道路(ロータリー)を時計回りに進み、目的の道路に抜けていくというものです。



■ラウンドアバウト方式のメリット

信号機による停止が必要ないので、意味なく待たされることがなくなる
・交差点に入ろうとする車がいなくても待たなくてはならないのは合理的とはいえません。

災害時に停電しても交通に支障がない
・地震や計画停電があっても、混乱しなくてすみます。

低コストでの導入・維持管理が可能になるので、経費が安くなる
・LED式の信号機、1台の設置価格は14万円。道路にかかる経費が安くなるということは、税金が安くてすむということですね。

電力の無駄がなくなり、しかも二酸化炭素の削減につながる
・クルマの発進と停止が強制されないことから、燃料消費の減少、排気ガス排出、近隣への騒音が減少します。
・信号にかかる電力が必要なくなります。車がいようがいまいが点灯している夜中の信号機は電気の無駄使いですね。

信号機がなくなることで景観がよくなる

車両の速度を抑えられる
交差点内をまっすぐに突っ切ることができないため、進入する車両は必ず減速する必要があります。

交差点内の交錯点の削減、車両動線の均一化が可能
・無信号交差点の1/5 の交錯点となり、進入時の安全確認は右側のみで済みます。

右左折のための専用車線が不要
・右折や左折のための専用車線が要らなくなるので、その分車線を増やし渋滞を減らすことができます。

広い用地は必ずしも必要ではない
・日本の交差点は海外に比べて大きいそうですが、既存の交差点スペースで十分設計可能なケースもあるそうです。



■デメリット

都市部の交差点には向いていない
・交通量が多い交差点ではかえって渋滞につながることもあるといいます。

交通量の少ない交差点での適用に限ります
・交通容量は信号交差点に比べ低いので、1流入あたりの交通量が1時間に800 台程度までの箇所に限られてしまいます。

出口に迷うことがある
・4つ以上の出口のあるラウンドアバウトに入ると、方向感覚を失いどの出口で出たらよいかわからなくなることがあるそうです。しかし、方向を見失った場合でも落ち着いてグルグルとラウンドアバウトをまわればよいだけのことなので、基本的には問題はないとのこと。慣れや標識も必要なようです。



■ラウンドアバウトが適している交差点

住宅地内の交差点
・ラウンドアバウトによって、安全で閑静な空間の実現が期待できます。

道路の機能が変化する交差点
・市街地、住宅地の入口など土地利用境界部での適用により、道路の機能が変わることをドライバーに明示することができます。

比較的交通量の少ない郊外幹線道路相互の交差点
・適度な間隔で設置することにより、速度抑制が可能となります。また、必要以上に赤信号で停止させられることもなくなります。



■交差点は交通事故が多発する場所

交差点で発生する事故のうち、約6割は信号の無い交差点で発生していて、そのうち6割弱が出会い頭による事故であるという統計があります(平成23年度/警察庁/交通死亡事故統計)。信号機のある交差点でも、信号無視や信号切り替わり時の無理な交差点進入による出会い頭事故がたくさん発生しています。また、右折対直進の事故も多く発生しています。後を絶たない交差点での事故を減らすためにも、安全で効率的な交差点での制御方式が求められるというわけです。



esoshima.jpg
Yahoo!MAP



実は、私が住む栃木県にもラウンドアバウトがあります。上の写真がそれなのですが、見ての通り、円形ではないので”ラウンドアバウトもどき”なのですが、宇都宮市の江曽島駅のすぐ近くの住宅街に、30数年前から存在します。潰れた五角形なのでペンタゴンみたいですから、真ん中の建物は国防省の日本支部か?(笑)。

日本でもラウンドアバウトのさまざまな利点に注目し、ラウンドアバウトの導入が提案されており、その基礎データを収集するための実証実験も行われているそうです。特に、震災などの災害時に停電が発生しても信号機が使えないことによる交通網の混乱の心配をする必要がないことなどから、東日本大震災の被災地や、近い将来に発生することが予測されている東海地震の被害想定地域で関心が高いというのは頷けます。

さて、冒頭でがっかりしたと書きましたがそのワケは…。

それにしても、一番上の写真ですが、なんとド派手なペイントでしょう。パリだったら絶対にありえない色使いです、これは。パリ市内の公園のベンチや街灯は美観を損ねないように緑色にペイントされているのだと、以前何かの雑誌で読んだことがあります。ごてごてした商用看板など認められない国ですから、街の景観を保つことが優先されるのですね。安曇野のラウンドアバウトを見た欧州諸国の人なら、この色使いのセンスのなさにはきっと顔をしかめるにちがいありません。美観を損ねないのがメリットのはずなのにこれではと、開いた口がふさがりません。もっとまちづくりの美意識を持ってもらいたいとの印象です。安全のためという理由でしょうけれど、標識があれば間に合うのではないかと思ったのはおらほだけでしょうか?




<出典>

ラウンドアバウトのすすめ/金井嘉彦

まとめNEVER/ラウンドアバウトのメリット

interchange/名古屋大学 中村英樹研究室

wikipedia/ラウンドアバウト

安曇野市公式サイト/ラウンドアバウトの整備について









▼ブログランキングに参加しています♪
下のボタンをポチッとしてもらえると励みになりますヽ(´ー`)ノ

にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 安曇野情報へ  にほんブログ村 地域生活(街) 中部ブログ 長野県情報へ    





<追記>
後日、実際に車で訪れてみました。

安曇野ラウンドアバウト初体験 2015/04/25




関連記事
スポンサーサイト



COMMENTS

0Comments

There are no comments yet.