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安曇野と信州の四季の自然の素晴らしさや、人気のお店を紹介しています♪ 最近はほとんど『野鳥 大好き!』ですが^^;

白馬村の古民家を見て心を憂う



黄金週間という、自分にはほとんど縁がない連休があるそうですが(笑)、その時期は道路が混雑しますのでその前に信州・白馬村を訪れました。貞麟寺の桜の様子を見に行ったのですが、分かってはいましたけれど桜はまだ咲いておらず、デブリの残雪を見に行ったようなものでした。

国道を曲がって貞麟寺までの途中で気になっていた「古民家」を、帰路に外側からそ~っと見学させてもらいました。ほかにも古民家はたくさんあったのですが、みな屋根をトタンの瓦棒(かわらぼう)に葺き替えておりました。しかし、こちらの一軒だけは草葺屋根だったのです。


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この古民家は、ご覧のように手入れもよく行き届いており、保存状態はとても良いようです。奥の別棟の家屋も母屋同様に柱が外壁から出ている真壁(しんかべ)づくりで、木舞竹(こまいだけ)を組んだ漆喰(しっくい)仕上げの壁面で、下半分は押さえ下見板張り(ささら子下見)の造りになっていますが、これは家主が長持ちする家というのをよくご存知で大切にされてきた方だと推察されます。外からひっそりと見せていただいただけなので、もちろん中までは見えませんが、想像するに、きっと煙で真っ黒にすすけた太い立派な丸太梁が通っているに違いありません。

建売住宅や安普請の注文住宅はたった20年か、精々30年の耐用年数しかないというのが現在の日本の家の現状ですが、こういう造りの家なら百年、二百年と保つはずです。確かに藁葺き屋根とか茅葺き屋根といった草葺の屋根は葺き替えに大変な労力と費用が必要になりますから、トタンの瓦棒に葺き替えるのは分からないでもありません。でも、床下から上がった空気が土壁の間を伝って屋根から抜けていくというのが草葺き屋根住宅のよさなのです。呼吸している家が長持ちすることはもちろんですが、そこに住む人の健康にもよいのは間違いありません。

この家の中がどうなっているのかはわかりませんが、南側にはアルミサッシがはめ込まれていて隙間風が入らぬようにリフォームされています。土間や囲炉裏もなくしてしまっているかも知れません。持ち主の方が、住みやすいように直しているのですから、部外者がとやかくいうのはお門違いかもしれませんね。

プラモデルを組み立てるかのような現在の住宅の建築現場を見るにつけ、これでは腕の良い大工さんは育たないと憂慮してしまいます。工場でプリカットされた柱などを現場で組み立てるだけの工法なら、素人の私にだってできそうです。大工仕事の基本である、錐(きり)と鉋(かんな)と鑿(のみ)がまともに使える大工さんが、これではいなくなってしまいます。基礎工事を覗いてみても、きちんと割栗石(わりぐりいし)を並べている現場を最近は見なくなりました。コンクリートのかけらなどの「ゴミ」を並べただけのひどい基礎も見かけたことがありますが、これでは長持ちする家なんて出来るわけがありません。こんな施工をしている業者は、鉄筋を入れて施主を惑わしているだけで、工務店の「良心」もなくなってしまったようですから、なんとも嘆かわしいことです。


日本昔ばなしに出てくるような、このような古民家がだんだん少なくなっていくというのは、少々さみしい気持ちになりますが、信州にはまだまだ古民家がたくさん残っているとのことですから、こういうところにこそ助成金とか補助金とかいう形で税金を使っても良いのではないでしょうか。

お役人サマや政治家のセンセイ方が作ったコンクリートのハコモノがわずか数十年という耐用年数ですから、このような古民家の寿命には到底及びません。先人達の知恵や技術が見過ごされ、見殺しにされているのはなんとも悲しいことだと思うのはおらほだけでしょうか!?。


このブログでは政治の話題には触れないをモットーにしておりますが、この程度の「チクリ」ならお許しいただけますでしょうか(笑)。


古民家を見てそんな心配事をしていましたが、ふと後ろを振り返ると、近くにはこんなほっとさせられる光景が…。
道祖神の後ろには、やはり、まだ雪がどっさりンコ!と残っています。


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よろしければ白馬村の過去記事をご参考に…

桜の開花予想/桜の名所~白馬村 2015/03/17

白馬村の春♪ 2015/04/04

白馬村の美術館・工房めぐり 2015/03/20





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COMMENTS

2Comments

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ぷく

No title

プレハブ住宅ばかりを作るから腕のいい大工さんが育たないのか、腕のいい大工さんが少なくなってきたから誰にでも作れるプレハブ住宅が増えるのか……?

外国では築年数があればあるほど住宅は価値のあるものとしてみなされますが、日本は逆というのも寂しいかぎりですね。

50年、100年後に本当の深みと味わいの出てくる建物が増えたら、街並みだけではなく、そこに住む人々の意識もかわってくるような気がします。

  • 2015/05/06 (Wed) 07:53
  • REPLY

JACK0904

Re: No title

ぷくさん♪

いつも遊びにきてくださりありがとうございます。

> プレハブ住宅ばかりを作るから腕のいい大工さんが育たないのか、腕のいい大工さんが少なくなってきたから誰にでも作れるプレハブ住宅が増えるのか……?

基礎工事が終わったと思ったら、あっという間に家が出来上がってしまいますね。1年位かけて材木を馴染ませながら在来工法で建てる大工さんは、やっぱり少ないのでしょうか?


> 50年、100年後に本当の深みと味わいの出てくる建物が増えたら、街並みだけではなく、そこに住む人々の意識もかわってくるような気がします。

石の家がほとんどない日本では、材木と紙の家といわれます。その材木も国産は少なくなって圧倒的に輸入材だそうですが、理想は建てる土地の近くで育った材木を使うのが最も良いそうですが、これではますます理想から遠ざかってしまいます。

かと言って、長持ちする理想的な家屋ではコストがかさんでしまって、庶民には手の届かないものになりつつあるし…。土地代と建物代の割合が外国とは逆だそうですから、やっぱり日本の土地が高いのが原因なのでしょうか?

現実的には、古民家などのすでにある長持ちする家を大切にするのがいちばん近道かもしれませんね。モノを大切にする文化が育っていくことを願いたいです。


GWはほとんど仕事でしたが、ぷくさんご一家はいかがお過ごしでしたでしょうか?

  • 2015/05/07 (Thu) 08:34
  • REPLY