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安曇野と信州の四季の自然の素晴らしさや、人気のお店を紹介しています♪ 最近はほとんど『野鳥 大好き!』ですが^^;

穂高/秋色に染まりつつある碌山美術館



穂高の碌山美術館で11月8日(日)まで開かれている「夏季・秋季特別企画展 制作の背景 -文覚・デスペア・女-展」に行ってきました。9月上旬にも行ったのですが、碌山を知れば知るほど興味は尽きず、同じ展覧会にまた出かけてしまいました。

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碌山の作品の素晴らしさは、このブログでも何度も取り上げて拙い説明をさせていただきましたので、今回は敷地の中の散策を楽しんでいただければと思います。

まだ紅葉はしていないだろうと思っていたら、予想は外れて結構色づいています。駐車場から見てもかなりの色合いに染まっています。

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美術館と駐車場の間の道路を渡ると、受付棟の廻りも綺麗な秋色に染まっていました。

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「労働者」像の周囲はほんのりと色づき始めた頃、というところでしょうか。

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でも、こうやって近寄って写真を撮ると、あまり秋らしさをまだ感じさせてくれません。

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で、”お約束”のこのアングルですが、9月始めの時と比べてみてください。あまり変わっていないような印象です。左が9月4日、右が10月16日に撮ったものです。

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でも、碌山館に近寄ってみますと、建物に絡まる蔦は半分ほど赤茶色に染まっており、秋仕様になりつつあります。

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水場からみると、秋色に変わりつつあるグラデーションが綺麗です。

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振り返って受付棟の方をみると、まずまずの「秋」です。

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上も撮ってみましたよ。

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碌山館の正面を撮る”定番”の位置なら、午前中か曇天の日を選んで来た方が良いでしょうね。ここから撮った一枚が、太陽光にあまり邪魔されずに撮影できたようです。

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さて、こちらが碌山の彫刻作品が展示されている「碌山館」です。

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入り口のアプローチ部分なら撮影しても怒られないだろうと―。、

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作品を鑑賞したら、碌山館の横を出て高村光太郎の詩碑へ出て、隣の「杜江館」へと移動します。碌山の言葉が記された1階は碌山の水彩画や油絵、デッサンが展示されており、2階は図書室になっています。

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当初は西洋絵画を学んでいた萩原守衛ですから、絵画も見応えがありますね。デッサン力の素晴らしさはやはり彫刻の素晴らしさに通ずるのでしょうか。

「第1展示棟」で、碌山と親交の深かった高村光太郎や戸張孤雁(とばりこがん)らの作品を鑑賞した後は、「第2展示棟」へ。お目当ての企画展はこちらで開催されています。

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入り口には、碌山の親友だった戸張孤雁の言葉が彫り込まれています。

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碌山館の入り口に彫られた碌山の言葉も、あまりに有名です。今回の企画展「制作の背景」を知る上でも、この言葉は重要なキーワードですね。

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Love is art, Struggle is beauty.

― 愛は芸術なり、悶えは美なり ―

               碌山


黒光への実らぬ思いに悩み苦しみぬき、それを彼の最高傑作を作り出すまでに至った碌山にしか言えない言葉です、これは。

第2展示棟を出ると、小さな樹木が綺麗に色づいていますが、風邪を引かないかと余計な心配をしたくなります。

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受付棟のそばに建つのが山小屋風でお気に入りの「グズベリーハウス」です。「碌山館」とともに”絵になる”建物だと思うのですが。荻原碌山の作品集や関連書籍、碌山グッズなども販売しています。

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荻原守衛(号は碌山)を深く知りたくて調べていた時に、タイムリーな企画展があったので結局2回も通ってしまいましたが、彫刻にあまり興味を抱かない私が、何故か碌山にだけは強く惹かれています。

東京の学校を出た相馬黒光に出会って西洋絵画に目覚め、欧米で本格的に絵画を学んでいたらロダンに出会って彫刻の世界に転向。芸術に目を開かせてくれた黒光との恋に悩んで生まれた日本近代彫刻の最高傑作。

そんな彼の生き方にも惹かれ、同じ信州人の血が流れているから、とだけでは片付けられない、不思議な力で引きずり込まれているようだと言ったら少々大げさかもしれません。


そんな思いで駐車場に戻りますと、ここにもあの「七色大カエデ」があるじゃないですか!

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七色まであるかはさておき、こちらもなかなかの美しさです。人気の少なくなった駐車場でしたから、しばらく美しい樹の廻りを廻って、鑑賞の続きとなってしまったのはいうまでもありません。


萩原碌山の作品については、9月に訪れた時の記事からどうぞ。

穂高の碌山美術館で芸術の秋してきました♪
2015/09/15

穂高の碌山美術館で芸術の秋してきました♫
2015/09/16





碌山美術館

住所:長野県安曇野市穂高5095-1
TEL:0263-82-2094
開館日:5月~10月  無休
休館日:11月~4月、月曜日と祝祭日の翌日。12月21日~12月31日。
開館時間:3月~10月→AM9:00~PM5:10
     11月~2月→AM9:00~PM4:10 (入館は30分前まで)
入館料:大人=700円、高校生=300円、小・中学生=150円、団体料金あり
アクセス:電車利用=JR大糸線穂高駅下車徒歩約7分、車利用=安曇野ICから約15分
駐車場:大型バス3台、自家用車110台、無料
公式サイト:http://www.rokuzan.jp/


■現在開催中の企画展
 制作の背景 -文覚・デスペア・女-展 
 会期:8月1日(土)~11月8日(日) 会期中無休
 会場:第二展示棟
荻原守衛(号:碌山 1879-1910年)の残した傑作《女》(1910年)は、相馬黒光への思いが 制作の動機となっています。この作品をより深く理解する上で不可欠なのが《文覚》(1908年) 《デスペア》(1909年)の二つの作品です。鎌倉の成就院に自刻像として伝わる木像に、文覚 上人の苦悩を見て取り制作した《文覚》、女性の悲しみに打ちひしがれる姿に文字通り絶望 (despair)を表わした《デスペア》には、当時の荻原の胸中が重ねられています。最後の作品 《女》には、それらを昇華した高い精神性が感じられます。それはまた人間の尊厳の表象にもつながります。
個人的な思いを元にして作られた作品が普遍的な価値あるものとなっていることは、百年前 の作品が現代の我々の心に響いていることからも容易にうなずくことができます。作品に普 遍的価値をもたらした荻原の精神的な深さと芸術の高さ、またそれらの当時における新しさ とを、多くの方々に感じ取っていただこうと本企画展を開催いたします。
(碌山館公式サイトより)


新宿中村屋公式サイト

創業者ゆかりの人々
https://www.nakamuraya.co.jp/pavilion/founder/
荻原守衛(碌山)
https://www.nakamuraya.co.jp/pavilion/founder/people/p_001.html









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