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安曇野と信州の四季の自然の素晴らしさや、人気のお店を紹介しています♪ 最近はほとんど『野鳥 大好き!』ですが^^;

106回忌の碌山を偲ぶ



友人のMさんに、4月22日は碌山の106回忌だと教えていただき、当日は用事を済ませた夕方に行ってまいりました。

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30歳と5ヶ月という若さで突然この世を去った荻原碌山。絵を観るのは好きでも、彫刻にはほとんど興味を覚えない私ですが、碌山の「女」と「デスペア」は何度観ても心を揺さぶられる作品です。親に連れられて子どものころから何度も観ているということもあるかもしれませんが、彼の歩んできた道や制作の背景を知るにつけ、ますます大好きになっていきました。

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2016.8.24 安曇野市教育会郷土文化財センター所蔵「女」ブロンズ像※許可を得て撮影しました


106回忌のこの日は碌山館の「女」や「デスペア」などを観ながら、郷土が産んだ偉大な彫刻家の冥福を静かにそっとお祈りさせていただきました。

碌山美術館は、この日無料開放されていました。

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エントランス部分は、いつもの佇まいがこの日だけはちょっと違っていました。

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他は、いつもの碌山館とかわりなく、ときが流れておりました。

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この日はさまざまなイベントが企画実施されていましたが、私は私なりに、静かに故人を偲ばせてもらうことにしました。といっても、特別なことは何もしていません。故郷の安曇野が大好きだった碌山の分まで安曇野を満喫したいものだという、まことに自分に都合の良さそうな願いではあります。そしてお気に入りの作品を拝見しながら、自分が知っている限りの碌山を回想させていただきました。

106回忌の碌山館です。受付のある建物。

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「労働者」

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受付とミュージアムショップの間の建物。特に名前は付いていないようですが、好きな建物です。

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ミュージアムショップのあるグズベリーハウス。

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碌山美術館は、むかしはこの碌山館だけでした。

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留学前に碌山は洗礼を受けていますから、ただ単に流行りだからなどとうわべだけの教会風建築にしたわけではないはずです。

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禄山館と杜江館の間の中庭。新緑がとても綺麗です。

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記念植樹は桜。碌山は桜が好きだったようで、それを知っている友人が棺の中に桜の花びらを入れてあげたのだそうです。

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北側には、東中学の校舎の向こうに北アルプスの姿が。

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碌山館の入り口アーチをくぐると、正面の壁面にこんな言葉が。碌山の「女」や「デスペア」を観ていると、この言葉が妙に心に染みわたるのです。

『 ― 愛は芸術なり、悶えは美なり ― 』

碌山の作品を鑑賞するのにはとても大切なキーワードだと思います。

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新宿中村屋の創業者である相馬愛蔵の妻、黒光(こっこう)に出会って西洋の芸術に触れ、画家を志して留学した碌山が帰国してからも支援したのは、やはり新宿で芸術家のサロンを開いていた黒光でした。いつしか二人は惹かれ合うようになり、許されぬ恋に悩む碌山が情熱をぶつけるように制作に打ち込みます。

『恋の三部作』と呼ばれる中のひとつが、絶作となった「女」ですが、ポーズをとる苦しさから途中でモデルが逃げ去るという逸話もあるそうな。諸説あるものの、私は相馬黒光こそ「女」の真のモデルであると確信しています。出来上がった「女」の顔立ちは黒光そのものといわれておりますし、黒光自身もそのように感じたと記しております。また黒光の娘たちも出来上がった像を見るなり「母さんだ」と口にしたといいます。

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2016.8.24 安曇野市教育会郷土文化財センター所蔵「女」※許可を得て撮影しています



寒い冬に制作中だった「女」の粘土像が乾いたり凍ったりしないように、碌山は自分のふとんや着ているものをかけてやり、本人は寒さの中で震えていたと後に友人が回想しています。面白いようなエピソードではありますが、完成後に血を吐いて倒れたのはこんなことも影響していたのではないかと思ってしまいます。

ストラッグル(煩悶)が生み出したといってもよい「女」の完成からわずかひと月後に、碌山は神の元に召されました。これほどまでに美しく、劇的な作品を、私はほかに知りません。

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駐車場にて




碌山美術館

住所:長野県安曇野市穂高5095-1
TEL:0263-82-2094
開館日:5月~10月  無休
休館日:11月~4月、月曜日と祝祭日の翌日。12月21日~12月31日。
開館時間:3月~10月→AM9:00~PM5:10
     11月~2月→AM9:00~PM4:10 (入館は30分前まで)
入館料:大人=700円、高校生=300円、小・中学生=150円、団体料金あり
アクセス:電車利用=JR大糸線穂高駅下車徒歩約7分、車利用=安曇野ICから約15分
駐車場:大型バス3台、自家用車110台、無料
公式サイト:http://www.rokuzan.jp/


(過去記事)豊科で荻原碌山の彫刻を鑑賞♪








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