豊科の百石堰で黄菖蒲と忘れな草を愛でる
CATEGORY安曇野市豊科
先日、風の強い日でしたが、しばらく近所を自転車で走っていなかったので気の向くままに走ってみました。南風に向って重たくなったペダルを漕いでたどり着いたのが、豊科南小学校のお隣にある百石堰です。
途中で見かけた野の花を撮りながら、久しぶりにここへやって来ました。
キショウブ(黄菖蒲)の黄色が鮮やかに目立ちます。美しい花ですが、実はこの黄菖蒲、「要注意外来生物」なのだそうです。生態系に与える影響や侵略性が高いとされ、湖沼や河川などへの拡散が問題となっていて、「栽培にあたっては、逸出を起こさない」、「既に野生化している湖沼等があり、在来種との競合・駆逐等のおそれがある場所については、積極的な防除または分布拡大の抑制策の検討が望まれる」として警戒されているそうです。
小川の水量が増えているためか、水車の廻る勢いが強い感じです。
キショウブ(黄菖蒲)の下に隠れるようにして、愛くるしく忘れな草が花を咲かせていました。
「忘れな草」という和名も素敵ですが、中世ドイツの悲恋伝説によれば、昔、騎士のルドルフがドナウ川の岸辺に咲くこの花を恋人ベルタのために摘もうとして、誤って川の流れにのまれてしまいます。ルドルフは最後の力を振り絞って花をベルタに投げ、「僕を忘れないで」という言葉を残して死にました。残されたベルタはルドルフの墓にその花を供え、彼の最期の言葉をこの花の名にしました。
忘れな草の花言葉、 「真実の愛」「私を忘れないで下さい」もこの伝説に由来しているのだそうです。
南風に乗って何やら白いものが飛んできます。タンポポの綿毛かと思ったら違うようです。
ドロノキのようです。こちらは綿毛がほとんど飛ばされてしまい、ほとんど残っていません。ヤシャブシのような実をつけるハンノキかもしれませんが、どちらなのか私には見分けがつきません。
ガマズミの白い花も緑が生い茂る百石堰で目立っていました。
再現されたこのようなビオトープにも、昔のように動物や昆虫たちも戻ってきてくれるとよいのですが。すぐ近くの豊科南小学校の児童はもちろんですが、安曇野の子供達に失われつつある動植物や風景を残していかなければいけません。
野山を駆けずりまわって遊んでいた子どもの頃を思い出すと、夜空には満天の星が見えていました。部屋の中でゲーム機に夢中になっている今の子どもたちに、あの小川の魚や野山の草木や虫たちを、そして零れ落ちそうなくらいの夜空の星屑を見せてあげたいものです。
校庭を無邪気に元気よく飛び回る子どもたちの姿を見ていたら、そんなことを考えてしまいました。
▼ブログランキングに参加しています♪
応援よろしくお願いします♪
この記事が少しでも面白かった、参考になった、役に立ったと思ったら、
下のボタンをポチッとしてもらえると、とても励みになりますヽ(´ー`)ノ


- 関連記事
-
- 新田堰から撮った日没の空 (2016/07/12)
- 豊科吉野から撮った雨上がりの夕空 (2016/07/11)
- 安曇野わさび田湧水群公園をのんびり散歩 (2016/06/06)
- 田淵行男写真展『田淵行男が愛した安曇野』 (2016/06/01)
- 近所をぶらり散歩で見かけた野草たち (2016/05/29)
- 豊科の百石堰で黄菖蒲と忘れな草を愛でる (2016/05/28)
- 安曇野市豊科近代美術館のバラ園を散策 (2016/05/27)
- 安曇野スイス村 ハイジの里はもうすぐOPEN! (2016/05/26)
- 豊科・法蔵寺のお花まつり (2016/04/30)
- 2016.4.12 光城山の頂上直下まで開花した桜の登山道を登ってきました <前編> (2016/04/13)
- 安曇野は春爛漫♪ 近場の桜と花めぐり その2 ~豊科南穂高周辺~ (2016/04/07)
スポンサーサイト