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安曇野と信州の四季の自然の素晴らしさや、人気のお店を紹介しています♪ 最近はほとんど『野鳥 大好き!』ですが^^;

田淵行男写真展『田淵行男が愛した安曇野』



映画「007 私を愛したスパイたち」みたいなタイトルですが、田淵行男記念館で開かれている田淵行男写真展『田淵行男が愛した安曇野』 に行ってきました。2月から始まっているというのに、いよいよ最後になってやっと行くというありさまです。いつでも行けると安心していたら、危うく忘れるところでした。信濃毎日新聞の記事のお陰です。

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田淵行男写真展
『田淵行男が愛した安曇野』 ~6.5(日)

2016005-田淵行男が愛した安曇野-700
田淵行男撮影「安曇野田園風景 レンゲ畑/豊科 1960年代」


1945年に東京から疎開してきた田淵行男(1905~1989)は北アルプス山麓の安曇野の自然の豊かさを「題材に事欠かぬ魅力に満ちた自然観察のフィールド」と褒め称えています。しかし、後年は開発と共に変貌する里の風景を惜しみつつ、それらにレンズをむけ、写真として残しました。今展では、平成27年8月に発刊した同タイトルの作品集の中から1960年頃に田淵が撮影した安曇野の風景を中心にモノクロ写真でご紹介します。




展示は2つのコーナーに分けられていました。順路のとおりに観ていくとまず「人と自然が織りなす里 安曇野彷徨」、次が「安曇野の大地と天空との出会い 分水嶺」です。それぞれにこんなキャプションが添えられていました。田淵行男本人の文章のように感じましたが、記念館の方に聞くのを忘れておりました。


人と自然が織りなす里
安曇野彷徨

松本から北、大糸線に沿って豊潤な平がある。
北アルプス東麓一帯のこの平を、
人は安曇野と呼んだ。
特徴ある常念岳、白馬を遠望するこの平は、
やがて左右から迫る山々によって終息する。
時の変貌はこの安曇野にも著しい。
ここに掲げた安曇野の風景もまた、
ほぼ、今はない回想の世界である。




パンフレットからスキャンした上記の「安曇野田園風景 レンゲ畑/豊科 1960年代」もこのコーナーの1点です。「田植えを終えた田/豊科郊外 1960年代」など、後年彼が開発で消えてしまった昔の安曇野の姿のことを嘆いた『私の愛する安曇野の姿は私のネガの中にしか残っていない』という言葉のとおりの風景を撮った作品が並んでいました。

すべてが素晴らしいなかでも私なりに白眉と感じたのは「北アルプス連山(中央に常念岳)/光城山 1963年」という作品です。カラー写真では表現できないモノクロだからこその作品で、しばらくじっと見入ってしまいました。一見、何のことはなさそうな感じですが、上下に(ほぼ)黄金分割された上部には明るく照らし出された北アルプス連峰が写し込まれ、その上下はほぼ真っ黒というものです。このモノクロの印影の濃淡で表現される持ち味は、カラー写真では決して出ないと思います。



安曇野の大地と天空との出会い
分水嶺

雲海の上に目醒める黎明の山、
藍色の稜線を重ねて静まる夕べの山並み―
山を思うときの人の心は自然の悠久に馳せ、
山に向かうときの人の心は希望に弾む。
山頂に立つとき
人は自然に立ち返った己を見つける。





月と槍ヶ岳/常念岳より 1966年」や「鹿島槍ヶ岳北壁(カクネ里)/遠見尾根より 1964年」、「真冬のダケカンバ/八方尾根にて 1968年」など、広義の安曇野地域の作品という区分けでしょうか。みな素晴らしい作品です。

以前に何かの記事で書いたと思いますが、何気なくほわんと見るだけならともかく、作品に引き込まれるように観て鑑賞するというのはとてもパワーがいることだと思うのです。展示室を一周りした後は全身から力が抜け落ちてしまったかのような、そして心地良い気だるさのような感覚を覚えました。

下の階では、山口進写真展「アリと共生するシジミチョウ」が開催されていたので、そちらも覗いてみました。下手な説明をするよりも紙面の紹介記事でどうぞ(手抜き?、笑)。

201605-山口進写真展pannfu



20160531-山口進写真展記事600p
信濃毎日新聞 2016年5月31日より



田淵行男写真展『田淵行男が愛した安曇野』6月5日(日)までです。6月7日からは山の日の制定を記念しての『田淵行男写真展 北ア展望』展が始まります。

201605-北ア展望



わさび田の隣には忘れな草がたくさん咲いていて綺麗だったので下りてみました。クリンソウや杜若も咲いていましたので撮ってみたのですが、田淵行男に気後れしてか、相変わらずのしょうもない写真です♪

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午後の逆光ですが、蝶ヶ岳の蝶の雪形が近くで見えたので、田淵行男・雪形繋がりでその様子を。

IMG_7753-20160531.jpg




田淵行男記念館

住所:安曇野市豊科南穂高5078-2
電話番号:0263-72-9964
アクセス:大糸線柏矢町駅下車、徒歩15分
web.サイト:http://azumino-artline.net/tabuchi/








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COMMENTS

2Comments

There are no comments yet.

K子

No title

JACKさん
山や蝶ばかりでなく安曇野の良さをかなり早くから田淵さんは
発信していてくれていたのですね。
改めて彼の凄さがわかりました。

  • 2016/06/01 (Wed) 09:35
  • REPLY

JACK0904

Re: No title

>K子さん♪

今日もコメントありがとうございます。

> 山や蝶ばかりでなく安曇野の良さをかなり早くから田淵さんは
> 発信していてくれていたのですね。
> 改めて彼の凄さがわかりました。

牧から見岳町に移った田淵さんが、その後山が見えなくなってしまったから「無岳町」だと云っていたように、今は昔のような風景は残っていないのですね。
私も改めて田淵さんの偉大さに気付かされました。

電線や送電塔の位置に苦労しながら写真を撮る。
いつも苛々させられます。

  • 2016/06/01 (Wed) 18:36
  • REPLY