安曇野でよく見かける”アマポーラ”
ヒナゲシ。薄い和紙のようなしわのある花が風に揺られる姿はとても風情があります。初めは下を向いていた蕾が咲くときには上を向き、先端が2つに割れて花が咲きます。花弁の数は4枚ですが、八重咲きもあります。ケシというと、果実からモルヒネの原料である阿片がとれて違法になるのではと心配される御仁もおられるかもしれませんが、ヒナゲシからはとれないのでご安心を。
よく用いられるポピーというとケシの総称としても使われますが、狭義にはヒナゲシと呼ばれます。漢字で書くと雛芥子ですが、グビジンソウ(虞美人草)とも呼ばれます。中国の項羽と劉邦が最後に戦ったとき、項羽の愛人だった虞妃(虞美人)が自害し、その傍らからヒナゲシの花が咲いたからという言い伝えが虞美人草の名の由来とされています。ほとんどの花図鑑にはこんな具合に紹介されているこの花について、大概は最後に取ってつけたように『「アマポーラ」「コクリコ(雛罌粟)」とも呼ばれることがあります。』なんて書いてあります。ここでやっと「アマポーラ」の登場です^^;
アマポーラ Amapolaといえば、競馬ファンなら競走馬を連想するかもしれませんが、私はスペイン出身の作曲家ホセ・ラカジェが作曲して1930年代に大ヒットしたポップ・ミュージックを連想してしまいます。女性歌手のナナ・ムスクーリがカバーしたものを、日本の某自動車メーカーがCMで使用していたので記憶がある方もおられるのでは。今はJRの大人の休日のCMで流れています。
あるいは、1984年のアメリカ映画「ONCE UPON A TIME IN AMERICA ワンス・アポン・ナ・タイム・イン・アメリカ」というセルジオ・レオーネ監督のスケールの大きな映画にもサブ・テーマ曲として使われましたので映画ファンにはこちらの方が記憶に刻まれていることでしょう。主演がお気に入りのロバート・デ・ニーロだったこともありましたが、エンニオ・モリコーネの音楽が素晴らしかったので記憶に残っていますし、サントラ盤を何度も何度も聴いた思い出があります。
花言葉が、「恋の予感」、「いたわり」、「思いやり」、「陽気で優しい」、「忍耐」、「妄想」、「豊饒」、花弁の色では、赤い花弁は「慰め」、「感謝」、白い花弁は「忘却」、「眠り」といったものもあるようです(Wikipediaより)。
そんな花言葉がピッタリ来るようなエンニオ・モリコーネによるサントラ盤がYouTubeで見つかりましたので、甘くとろけてしまいそうなこの曲をぜひ聴いてみてください。
映画ファンやイージー・リスニングのファンには大いに喜んでいただけたと思いますが、クラシック・ファンならこれがお薦めです。世界三大テノールのプラシド・ドミンゴなら文句なしでしょう。スペイン生まれの巨匠には鳥肌が立つほど興奮させられてしまいます。
ジャズ・ファンならこちら。昨年末、まだ65歳だというのに天国に召されてしまったナタリー・コール。ジャズ界の巨匠での父親ナット・キング・コール譲りの歌唱力は天性のものなんでしょうね。
こういった美しいメロディを作曲したり、編曲、演奏、歌唱ということになると、日本人の感性からするとかなりの隔たりがあるように感じます。それはともかく、3曲続けて聴いたら、文字通り「身も心も(BODY AND SOUL)」トロトロどころかボロボロになること請け合いです、笑。
ヒナゲシ、ポピー、アマポーラと、とんだ暴走記事にお付き合いくださりありがとうございました。
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