2月4日快晴の土曜日に北アルプスを撮りまくる・その4~小川村アルプス展望広場~
北アルプスの山並みが展望できる場所は安曇野や北安曇野にはたくさんあるので、道の駅で手にした案内パンフレットで展望広場という名前を見たときにはそんななかのひとつくらいのつもりでいました。ひどいのになると、眼前の樹々の隙間からかろうじてお山を見るようなところもありましたから、疑ってかかる癖がついてしまったのかもしれません^^;
ところが、いざこの「小川アルプスライン・アルプス展望広場」に来てみると、その眺望は桁違いの視野の広さです。10mmくらいの広角レンズだって端から端までは入らないだろうと思えるような超大パノラマです。ど~んと、31枚の写真でたっぷりとお楽しみを♪
まずは場所の確認から。
案内図の真ん中やや左上です。
どんな眺望かというと
↑お山がちいちゃすぎて、まったく迫力なしですね^^;
参考までに、カシミール3Dで描画してみました。
北側のお山から個別に見ていきましょう。
最初は白馬三山(しろうまさんざん)から。
右から、白馬岳(しろうまだけ、2933m)、杓子岳(しゃくしだけ、2812m)、白馬鑓ヶ岳(しろうまやりがたけ、2903m)。
南隣は、不帰ノ嶮(かえらずのけん)をはさんで唐松岳(からまつだけ、2696m)。
右端の天狗の頭(てんぐのかしら、2812m)から下る天狗の大下り、最低鞍部から上って尖ったピークがⅠ峰、また鞍部を挟んでⅡ峰北峰とⅡ峰南峰。
唐松岳の北側にちょこんと見えるのは、詳細判別不能ですがⅢ峰A尾根ノ頭からC尾根ノ頭かと。
右に不帰ノ嶮Ⅱ峰を、左には大黒岳(大黒岳、2393m)を入れた唐松岳。
信州側からも越中側からもあまり目立った存在ではなくぱっとしない印象の山ですが、主稜線の大黒岳からだとピラミッド型に大きく美しく見えるので好まれる眺望場所のようです。
最近では、リフトやゴンドラを利用して日帰りで登れる山として人気が高まっているようです。
大黒岳から南に目を移すと五龍岳(ごりゅうだけ、2814m)。
大黒岳、白岳(しろだけ、2541m)、五龍、キレットのある八峰(はちみね)の稜線と続きます。
ズームした五龍をトリミングすると、頂上や御陵(武田菱)がよくわかります。
左側にG4ノ頭、2605mのG5の頭が入っています。
五龍から難所の八峰キレットを超えると鹿島槍ヶ岳(かしまやりがたけ、2889m)です。
右側の北峰(2842m)と左側の南峰(2889m)をはさむ吊尾根が、安曇野や北安曇野の大町などからは美しいカーブを描く女性的な山とよく表現される山です。
ここからは北壁がよく見えます。北峰左の荒沢ノ頭から右下が天狗尾根。右下の(たぶん)第1、第2クーロアールから天狗の鼻あたりまで昇って、そこから北壁をトラバースすれば北壁中央の黒っぽい(たぶん)中央ルンゼに取り付けます。クライマーにもうひとつ人気なのが氷のリボンですが、どこだろう?確認できません^^;
鹿島槍から布引岳(ぬのびきだけ、2683m)をはさんで爺ヶ岳(じいがたけ、2670m)です。
右側のピークが北峰(2631m)、左側が本峰(中央峰、2670m)、本峰の横に白く少しだけ覗いているのが南峰(2660m)と思われます。
春になると南峰と本峰の間の白沢の上部に、種蒔きをする老爺の雪形が現れるので山名の由来となりました。
もう少しズームしてみましょう。
安曇野から眺める爺ヶ岳はその名のようになんとなく優しい印象の三ツ頭のお山ですが、この角度からだとなんだかヒマラヤの山のような風格を感じさせてくれます。
爺ヶ岳から南の稜線上には、北から順に岩小屋沢岳(いわごやざわだけ、2630m)、鳴沢岳(なるさわだけ、2641m)、赤沢岳(あかざわだけ、2678m)が続きますが、ここからだと爺ヶ岳の影に隠れてしまって見えません。
右からスバリ岳(2752m)、針ノ木岳(はりのきだけ、2821m)、そして蓮華岳(れんげだけ、2799m)。
右手の蓮華岳の山裾の左側には北葛岳(きたくずだけ、2551m)、烏帽子岳(えぼしだけ、2628m)、三ッ岳(みつだけ、2845m)、野口五郎岳(のぐちごろうだけ、2924m)と続きます。
北葛岳をアップで。
左隣には七倉岳(ななくらだけ、2509m)がこんにちは~♪
三ッ岳と野口五郎岳をアップで。
野口五郎岳の「野口」は、長野県大町市の集落「野口」に由来しており、「五郎」は大きな石が転がっている「ゴーロ」の当て字だとYさんから教えてもらいました。Yさん、野山の花の名前なども詳しいので図鑑と一緒にトレッキングや湿原歩きをしているようです^^;
カシミール3Dでの描画では、野口五郎岳の左側に真砂岳(まさごだけ、2861m)が表示されていたのですが、水平距離で約30Km、写真ではビミョーですが左隣りの山が真砂岳ということになりそうです。
こちらはやや高いところから撮影しました。
先程の続きで、さらに南に目を移すと、こんな様子が見渡せます。
右端から小川村の電線(笑)、唐沢岳、餓鬼岳、燕岳、大天井岳、東天井岳、横通岳です。
カシミール3Dでは燕岳までしか描画してくれなかったので、それ以降は私の見立てです。
そのエリアを個別に見ていきましょう。
右は唐沢岳(からさわだけ、2633m)、左が餓鬼岳(がきだけ、2647m)、真ん中の鬼の角のようにちょこんと突き出ているのは餓鬼のコブ(2508m)。
餓鬼岳の南には燕岳(つばくろだけ、2763m)です。
この付近をカシミール3Dでややズームして描画してみたのですが、なんと槍ヶ岳と出てきました!
ホンマかいな?と、半信半疑で縮小前の画像を拡大してみたのがこちら。
かなり小さく切り出したので、ノイズだらけですがお許しを。
ちょこんと、槍ヶ岳(やりがたけ、3180m、標高日本第5位)の大槍がかろうじて穂先だけ写ってます♪
(中央部3つのトンガリの真ん中)
腐っても鯛、ちっちゃくても槍!(笑)
松本市の城山や安曇野市の光城山、大町市の鷹狩山などからも、見える位置は異なりますがみなこんな風に、筍の穂先が地面に顔を覗かせたような様子で見えるので可愛らしく感じます。
山にあまり興味のない人にとって、山といえばたぶん富士山でしょう。登山や山歩きをする人にとっては、それは槍ヶ岳という人が多いのは、やはりあの尖った姿に自然と惹かれるものがあるからではないでしょうか。私が標高第2位以下の山を何座も登ったけれど、富士山にはどうも挑戦する気がしなくて登ったことがないのは、たぶんそんなことなのかもしれません。富士山は山歩き(トレッキング)、槍ヶ岳は登山(登攀、クライミング)という気がするのです。富士山が見える高ボッチよりも、槍ヶ岳が肩の小屋まで見える保福寺峠に惹かれるのも、そんなことが影響しているのかもしれません。
閑話休題!
燕岳の南隣りは、右(北)から大天井岳(おてんしょうだけ、地元では=だいてんじょうだけ、2922m)、東天井岳(ひがしてんしょうだけ、地元では=ひがしてんじょうだけ、2614m)、横通岳(よことおしだけ、2767m)と続きます。
安曇野からの姿とは異なりますが、並びはすっかり頭に焼き付いています。
大天井岳と東天井岳。
「おてんしょう」や「おてんしょ」と呼ばれるこの山を、地元の人たちはほぼみなが「だいてんじょうだけ」と呼んでいます。東天井岳も「ひがしてんじょうだけ」と地元っ子は呼んでいます。
右から東天井岳、横通岳(よことおしだけ、2767m)、常念岳(じょうねんだけ、2857m)、横通岳と常念岳の間には信濃富士、または安曇富士と親しまれている有明山(ありあけざん、2267m)が見えました。安曇野から見る有明山の方が傾いておらず、より富士山らしい姿ですね。
今年は酉年ですから更に高い場所へ(笑)。
先程のおさらいのようですが、(右から)餓鬼岳、燕岳、大天井岳、東天井岳、横通岳、常念岳、そしてここからだとさらに前常念岳(まえじょうねんだけ、2662m)や常念岳との吊り尾根状の稜線もはっきりとわかります。
さらにその隣の白い山が蝶ヶ岳(ちょうがたけ、2677m)、大滝山(おおたきやま、2616m)まで見渡せました。
トリミングして大きくしてみました。
常念岳と前常念岳、中央が蝶ヶ岳、大滝山と、はっきり確認できます。
大パノラマの南はここまでが限界のようです。
北側に、白く雪を被った山脈が気になって、展望台から車道を50mほど上から撮ってみました。
電線が写り込まないように撮ったほうが空が綺麗でしたね。
カシミール3Dで描画しても、この山、よくわかりませんでした。
ご存じの方がいらしたらご教示くださると嬉しいですm(__)m
さて、展望広場の横に階段があったので上ってみたら、
こんな祠がありました。
そのすぐ隣にはあずま屋があります。
暖かいときならここでゆっくりと北アルプスのお山を眺めたりお弁当を食べるのもよさそうです。
あずま屋の前にはベンチと、こんな双眼鏡が設えられていました。
コインを入れなくてもアップで北アルプスのお山を大きく見られて嬉しいですね。
左から五龍…えっ!?、もうたくさん?、失礼しましたm(__)m
この小川アルプスラインを更に走ると、なんと、もうひとつの展望スポットがあるのです。
次回はそちらからの展望を♪
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